NPO法人EdFuture副理事の徳永悠馬です!今回は、第3回ワールド寺子屋プログラムin Boston・New York参加者が大分県立安心院高校で留学報告会を開くということで、実際に現地まで行き報告会を見てきたのでその様子を共有致します!
〇安心院(あじむ)ってどんな場所??
大分県宇佐市の中にあり、空港からさらに車で45分ほどかけて向かいます。
人口は5000人ほどで(2022年度国勢調査人口等基本集計)町全体が山に囲まれた盆地となっており、公共交通機関は無いので自動車が無いとたどり着くこともできません。
そんな安心院は「農泊」発祥の地でもあり、町全体が緑豊かでとても静かな町です。
また、寒暖差が大きい気候を活かしてブドウの栽培も行われおり、そのブドウから作られる
安心院ワインは絶品で全国のワインファンからも支持を集めています。
〇留学報告会
今回発表を行った参加者は「気象」をテーマにワールド寺子屋に参加し、ボストンでは気象観測所に訪れたり、エキスパートにインタビューを行っておりました。現地での探究成果や留学の様子を全校生徒の前で行い、「一歩を踏み出すことの大切さ」について熱く発表しました。
発表の中で自身の中学時代の辛かった経験なども語り、発表を聞いていた生徒も涙を流していたのがとても印象的でした。報告会が終わった後も聞いていた生徒たちが発表者本人の元へ行き、「感動した」「勇気をもらった」などの感想を述べていて、発表者の想いが届いたのを実感しました。
〇「体験・機会格差」について
EdFutureがワールド寺子屋を立ち上げるときに解決したい課題として挙げていた「経済格差」「体験・機会格差」のうち、今回の訪問で後者の問題について深く考える機会となりました。私は生まれは京都、高校まで大阪の学校へ通い、大学からは京都に通っておりましたので、いわゆる「都会」育ちで、求めさえすればどんな情報も機会も得られる環境に居ました。いえ、求めなくても情報が入ってくる環境にいました。今回実際に現地まで行き、街を見てみても留学情報や外国人などいわゆる「世界」と触れることが都会と比べて圧倒的に少ないことを実感しました。現地の生徒と話しをしてみても、留学について考えたこともなかった生徒も多く、一歩外に出てみたいが何から始めたらいいのかわからない、といった状況の生徒も見られました。
また、自分の中ですごく印象に残っている出来事があり、それは第2回ワールド寺子屋の募集の際に、参加希望者の保護者の方から届いた一通のメールです。その応募者の方は地方の高校生で、在籍している高校から許可が下りずにワールド寺子屋への応募を泣く泣く断念したといった内容のメールでした。
そのメールには、「まだまだ地方では都会より情報が行き届かず、格安留学プログラムは怪しいと捉えられ、娘のようにチャレンジの段階ですら到達出来ない生徒が多くおります。」と綴られておりました。
このチャレンジの段階にすら到達できないという言葉に衝撃を受け、と同時にまだまだ日本全国にプログラムを広めきることができていない無力さも痛感しました。
今回の安心院訪問で実際に足を運び、参加者と一緒にその体験を他の人たちに伝えることの大切さを学び、それと同時にこうして一歩ずつ少しずつ種をまき続けることを続けようと決意に至った、そんな訪問でした。

〇まとめ
今回の参加者の発表を聞いて、一歩を踏み出す高校生が続けばいいなと切に願っております。それは留学に限らず、自分自身の指標でたくさんの挑戦をしていってほしいとも思っております。
(今回発表を行った参加者は帰国後も挑戦を続けており、オンラインプログラムなどにも参加して夏にはスタンフォード大学にも訪れるみたいです、驚き、、、)
引き続きEdFutureは一歩を踏み出したい高校生を応援し、「ただ今まで機会がなかった」高校生に一人でも多くリーチできるよう邁進いたします!!
(執筆者:徳永悠馬)
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